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コラム
2024-04-25

タクシー業界の今後は?現状の課題や将来性について解説

現在のタクシー業界は、ドライバーの高齢化や深刻な人手不足など、さまざまな問題が出てきています。そのため「タクシードライバーの仕事に興味があるけれど、将来性はあるのか」と感じている方も多いでしょう。

この記事ではタクシー業界の今後について紹介します。現状の課題に関してや、必要とされるタクシードライバーになるためのスキルについても解説していますので、タクシー業界への転職を考えている方は参考にしてください。

タクシー業界は今後どうなる?

タクシー業界は今後どうなっていくのでしょうか。タクシードライバーの仕事は将来性がないという意見もありますが、今後も需要はなくならないという声もあります。ここでは、タクシー業界の将来性について解説します。

将来性がないといわれる理由

タクシー業界に将来性がないといわれる理由には「少子高齢化が進んでいる」「深刻な人手不足」「ライドシェアの拡大」「MaaSが普及しつつある」の4つがあります。ひとつずつ詳しく見ていきましょう

少子高齢化が進んでいるため

少子高齢化が進む現代、タクシー業界においても高齢のドライバーが多く、今後引退していく方も増えていくでしょう。

令和4年賃金構造基本統計調査の結果をもとにしたデータによると、タクシー運転手の平均年齢は58.3歳です。業界の活性化を狙い、若い人材を積極的に採用しているタクシー会社もありますが、ドライバーの高齢化は解消されていません。

ただ、タクシードライバーは座り仕事なため、70代でも続けられる場合があります。そのため、シニア世代でも活躍できるチャンスはあるでしょう。

人手不足が深刻化しているため

タクシー業界は高齢化にともない、人材不足が深刻な問題となっています。先ほどもお話ししたとおり、若い人材を採用して若返りを図っていますが、まだまだ人手は足りていない状態です。

ただ、自由な働き方ができるタクシー業界は、自分のペースで稼げる場所でもあります。そのため今後は、フレキシブルに働ける職場を求めて、さまざまな業種からの転職者が増える可能性があります。

ライドシェアが拡大しているため

ライドシェアが広まると、タクシー利用者が減る可能性があります。ライドシェアとは、一般のドライバーが自家用車かタクシーの遊休車両で行うサービスのことで、有料で利用者を送迎するサービスになります。

海外では普及していますが、日本では4月8日から東京都の一部で「日本版ライドシェア」として導入が始まったばかりでまだまだ普及には至っていません。

しかし、今回の導入をきっかけにライドシェアがもっと知られるようになれば、タクシー需要への影響も考えられるでしょう。

MaaSが普及しつつあるため

MaaSの普及により、タクシー利用者が減少する可能性があります。MaaS(マース)とは「Mobility as a Service」の略で、人の移動と自動運転やAIなどのテクノロジーをかけ合わせた交通サービスのことをいいます。

「移動のサービス化」ともいわれ、スマートフォンなどからタクシーの予約をするシステムです。タクシーだけでなく、電車やバスなどの公共交通機関と組み合わせて利用できます。

MaaS利用者は乗車予定のタクシーを選べるため、スムーズに移動できるのが魅力です。便利な反面、公共交通機関に利用者が流れる可能性が考えられます。そのため、MaaSに対応していないタクシー会社では、利用者が減少するおそれがあります。

将来性があるといわれる理由

タクシー業界に将来性があるといわれる理由には「高齢者の移動手段として必要」「外国人観光客の増加」「自動運転技術の進化」「配車アプリの利用者増」の4つがあります。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

高齢者の移動手段として必要とされるため

高齢化が深刻となっている日本では、日常の移動手段としてタクシーを必要とする高齢者が増えています。

高齢者が起こす自動車事故が増加しており、免許を自主的に返納することが推奨されているのが現状です。そのため、通院や買い物など、日常生活の移動手段を確保するために、タクシーを利用してもらう動きが広まっています。

高齢化が進む日本では、高齢者の移動手段として今後もタクシーの需要は高まるでしょう。

外国人観光客が増加しているため

コロナ禍の規制が緩和され、日本を訪れる外国人観光客が増えつつあります。観光地の案内やホテルなどへの送迎など、外国人観光客への需要増加により、タクシー利用者も増えると期待されています。

また、アプリ配車やキャッシュレス決済など、外国人が利用しやすい状態になっています。インバウンド回復により、タクシー業界は日本の観光を支える要となるでしょう。

自動運転技術が進化しているため

自動運転技術は進化しており、今後タクシーサービスでも自動運転が一般的になる可能性があります。しかし、自動運転の安全性にはまだ疑問が残り、事故を起こさないレベルにはなっていません。

自動運転の実装にはまだまだ時間がかかるため、しばらくは「ドライバー+自動運転」というスタイルが続くと予想しています。そのため、自動運転化によるタクシードライバーの減少は、まだ先であるといえるでしょう。

配車アプリを利用する人が増えているため

配車アプリとは、スマートフォンやタブレットからタクシーを呼べるシステムです。電話とは違い通話料金もかからず、気軽にタクシーを呼べるため、利用者が増えてきています。

また、配車アプリを使うと最小限の会話で済み、決済もアプリでできるため、気軽にタクシーに乗れるというメリットがあります。これにより、女性でも安心して乗れるという声があります。

配車アプリをうまく使いこなすことで売上も上がるため、タクシードライバーにとっては欠かせないツールとなっていくでしょう。

タクシー業界が抱える課題の解決策

タクシー業界の今後について見ていくと、さまざまな課題が浮上してきました。そこでここからは、タクシー業界が抱えている課題について考え、解決していくにはどのような策があるのかを解説します。

現状の課題は「乗務員の確保」「労働環境の改善」「MaaSとの共存」「ライドシェアへの対応」の4つがあります。ひとつずつ見ていきましょう。1

乗務員の安定した確保

現在のタクシー業界の課題は、今までのような採用方法ではドライバーを確保できなくなってしまうことです。タクシードライバー不足は大きな問題であり、その原因のひとつが「歩合制」の給与体系であると考えられています。

タクシー業界は「完全歩合制」の給与体系を採用している会社が多く、売上から諸経費を差し引き、歩合率をかけたものが収入です。売上が上がるほど収入に反映されますが、未経験者にとっては「安定した収入が得られるのか」という不安を抱く要因となっています。

タクシー業界のドライバー確保には、採用方法や研修体制の見直しが必要です。未経験者が安定して働くためには、研修制度を充実させ、二種免許取得を支援するなど、サポート体制を強化することが大切です。

未経験者が参入しやすい業種となることが、ドライバーの安定した確保につながるでしょう。現在は配車アプリの存在が未経験者の仕事に追い風になり大きく貢献しています。

労働環境の改善

タクシードライバーは、長時間労働で心身ともに大変そうなイメージを持っている方も多いでしょう。夜間に利用者を乗せて走ることから、過酷そうな仕事だと敬遠してしまうのではないでしょうか。

タクシードライバーの働き方は「昼日勤」「夜日勤」「隔日勤務」の3パターンがあり、休憩もきちんと取れる勤務体制となっています。働いた分しっかりと休む勤務体系を採用している会社が増えているため、労働環境は改善しつつあるといえます。

また、タクシー業界は2024年問題の影響をあまり受けないといわれています。前述のとおり、現状はおもに3パターンの勤務体制ですが、労働時間に上限が課されることを考慮しても、ほとんど変化はないと考えられます。

「きつくない」「選べる働き方」「女性が働きやすい環境」などを考慮し、初心者でもチャレンジしやすいと感じる労働環境を整えることが、今後さらに労働環境をよくすることにつながるでしょう。

MaaSとの共存

タクシー業界で大きな課題のひとつに、MaaSの導入対応があります。MaaSとは前述のとおり、スマートフォンなどを使ってタクシーや公共交通機関の移動を予約できるシステムのことです。

利用者は、自分に最も適したタクシーを選べるため便利です。しかし、MaaSを導入していないタクシー会社は、利用者から見つけてもらいにくくなることが懸念されています。

これを解決するには、ほかの交通事業者と連携した移動サービスを提供する必要があります。ほかの交通事業者との連携がなければMaaS利用者から選んでもらえないため、必然的にタクシー利用者は減少してしまいます。

時代の流れに乗るためにも、今後はMaaSを導入し、異なる交通事業者との積極的な連携は必須といえるでしょう。

ライドシェアへの対応

日本ではライドシェアへの認知度は低く、いまだ普及しているとはいえない状態です。しかし、海外ではライドシェアが一般的となっているところもあり、日本でも将来的には避けられない問題となる可能性があります。

ライドシェアに必要なのは、料金やドライバーの透明性です。海外のライドシェアでは、ドライバーの評価機能があり、利用者は確認しながら予約できます。

今後、ライドシェアが解禁される日がくるでしょう。そのときに大切なのは「安全で信頼性の高いサービス」を提供できるタクシー会社であるイメージを打ち出すことです。

タクシー業界がライドシェアに負けないよう存在感を保つためには、アプリやツールを活用し、利用者とのマッチングを効率よく行うことが大切です。

また、現在の「日本版ライドシェア」はドライバーの視点から見ると、今のところ営業時間や曜日が限られている点やタクシー会社の方が複数の配車アプリを使用できるといった点で、タクシー会社に勤務する場合に比べると営業面でハンデがあります。
また、料金もタクシーの料金より1割ほど高く設定されています。

以上の点からも、ドライバーとして稼ぎたい人にはライドシェアは厳しい選択肢になる為、
タクシー会社としては追い風となっています。

今後必要とされるタクシー運転手になるには

需要が高まりつつあるタクシー業界において、しっかりと活躍できるタクシー運転手を目指すことが大切です。ここからは、必要とされるタクシー運転手になるポイントを4つに分けて紹介します。

運転技術を向上させる

タクシーは利用者を安全に目的地まで運ぶのが仕事であるため、安全運転の技術を磨いていく必要があります。

事故を起こさないよう高い注意力を持ち、利用者が不快に感じないよう安定したスピードを保つなど、安全を意識して運転できるスキルが重要です。運転を怖がらず、安全に配慮しながら落ち着いた運転をしていくことで、自然と安全運転が身につきます。

「運転のプロ」という自覚を持ち、状況に応じて適切な運転を心がけるといいでしょう。

コミュニケーション能力を鍛える

タクシードライバーは、利用者と上手に接するコミュニケーション能力が求められます。車内は乗客とドライバーだけの空間なので、適度な世間話ができるスキルが必要といえます。

笑顔でコミュニケーションが取れるドライバーが理想ですが、人と話すのが苦手でも気配りができる人はいいドライバーとして活躍できます。小さなことに気を配り、丁寧に接することで、利用者に喜んでもらえます。

気遣いができるスキルを身につけて、利用者に気持ちよく乗ってもらえるサービスを提供していくことが大切です。

地域情報に関する知識を蓄える

タクシードライバーは、地域の情報や道路などに関する知識を持つことが大切です。利用者をスムーズに送迎するためには、道を覚え、渋滞を避けて送迎するスキルが求められます。

利用者の要望に応えるためには、道路状況やランドマークの知識を持っておいたほうがいいでしょう。適切な移動経路を判断できるスキルがあれば、利用者を快適に送迎できます。

道路やランドマークなどの情報を蓄えるには、積極的に覚える努力を続けることが大切です。常に情報を得る意識を持つことで知識が増え、利用者に喜んでもらえる仕事ができるでしょう。 

時代の変化に適応できるようにする

タクシードライバーは、時代の変化に適応していくスキルも必要です。近年のタクシー業界は、配車アプリの普及や自動運転の技術向上などにより、変革の時代を迎えています。

AIなどの新しい技術への抵抗感をなくし、現状に満足することなく時代の流れに対応できる柔軟性を持つことが大切です。

新しい技術などを受け入れて適応し、積極的に活用することが求められます。時代の流れに乗ることが、タクシードライバーとして今後も活躍していくポイントになるでしょう。

まとめ

タクシー業界の今後と、タクシー運転手の将来性について解説しました。移動手段としてタクシーを利用する高齢者の増加や、配車アプリの普及など、タクシー業界は将来的にも需要があるでしょう。

ただ、これからも必要とされるタクシー運転手になるためには、運転技術の向上やコミュニケーション力を高める努力が必要です。そして、稼げる場所などの地域情報を取り入れて、新しい時代へ適応していくことが、タクシー業界で安定して稼いでいくポイントです。

メトロ自動車では、一人ひとりのライフスタイルに合わせた働き方を大切にしています。タクシー運転手への転職を考えている方は、ぜひメトロ自動車へ相談してみてください。